#どうやって翻訳者になったか ~私の場合~

遅まきながら、ツイッターで話題になっていた翻訳者さんたちのツイートまとめなどを拝読しました。

ツイッターのハッシュタグは
#実績ゼロから翻訳者に
#どうやって翻訳者になったか

まとめサイト
https://togetter.com/li/1403664

こちらもちらっと読みました。
#翻訳者になるまでにどんな勉強をどのくらいの期間やったか
#翻訳ストレッチ


実績ゼロだと翻訳者として仕事を得るのは難しいので、他の方がどのように実績を作ったのか興味深いです。




私は講師業以外に、工業系の翻訳とたまに工場での通訳をやっています。自動車部品メーカーにて通訳・翻訳者として経験を積んで、フリーになりました。
*翻訳=文書に書かれたものを別の言語で書く
*通訳=口頭で述べられたものを別の言語で話す


さて、私の翻訳実績ひとつめは何だったかな~と20年ほど前のことを思い返してみました。おそらく初めての翻訳は、アメリカ大学留学時代、オリンピックのボランティアで。競技会場に触れるとかぶれる植物(poison ivyやpoison sumac)がある!ということで、注意を促すチラシが作成されました。植物の図があり、見分け方や特徴を和訳しました。(通訳ができなくてマネージャーに叱られた翌日?だったので、翻訳はがんばりました。生物専攻がちょっと役に立った。)


有償での翻訳実績は、留学時代のインターンシップにて。企業に行き、日本語→英語へ翻訳作業を担当。ビジネス文書を読むのも初めてで、意味が分からないことだらけ。(日本人なのに、何でこんなに書いてあることが理解できないのか...足らないのは、国語力?語彙力?業界用語?ビジネス全般の知識???)言葉どおりに訳して、どうしてもわからない部分は、周りの人たちをつかまえて質問。とにかくノルマをこなしました。
ここは大部屋オフィスだったので、人事、経理、技術部、品質保証などいろんな部署の人と雑談する機会に恵まれました。


大学卒業後は、思わぬ提案でアメリカに残ることに。インターンシップ中に知り合ったアメリカ人マネージャーから、バイリンガルアシスタント兼通訳・翻訳をしないか?と打診されました。通訳・翻訳という職業は一度は経験したいと思っていたので、もちろんお願いします!と。1年という期間限定で契約社員になりました。知識も経験もほぼゼロで、周りのみなさんに多大な迷惑をかけながら、育ててもらいました。(自動車部品メーカーなのに、働き始めたときは車両メーカー名もよく知らなかった。)

2年目はどうなるかな~と思っていたところ、事業はどんどん拡大し、アメリカが好景気だったおかげでビザも取れ、引き続き働くことに。3年目くらいまでは、製造業の用語(日本語も英語も)に慣れるのに必死でした。


よく考えたら、始まりは全て人の縁。興味あることの付近でウロウロ、行動力のある人にくっついて動いていたら紹介されたものです。かなり行き当たりばったり型?成り行き型?キャリアです。

ご縁をつないでくださった方の期待を裏切らないよう、それぞれの仕事で求められる自分の役割を理解し、成果が出せるよう努力しています。


ちなみに当時の通訳・翻訳の勉強方法ですが、通訳・翻訳の雑誌を定期購読し、その本に載っていた翻訳者のメルマガ、ブログ、本を読んで学びました。



翻訳者を目指している方は、翻訳の勉強会などにも足を運んでみてください。


<追記>
属しているFacebookの通訳・翻訳関連グループ(2023年1月時点)

JACI会員限定グループ
朝の通訳自習室
地方通訳者の会
在宅翻訳コミュニティ(初心者・翻訳会社歓迎)
中四国つうほんネットワーク
西日本医学英語勉強会
など


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アメリカ南部でよく見かける触ると良くない植物
Poison Ivy, Oak and Sumac: Picture
https://www.webmd.com/allergies/ss/slideshow-poison-plants


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